FC2ブログ

STAND BY ME

生きることにちょっと 不器用な子どもたち、もと子どもたちの 短いお話を 綴っています

ちょうちょ(みんな みんな いいこ2)

50音順「ち」の時書いたものです。
tyoutyo.png


たっちゃん先生が 何かたくらんでいる。


お散歩の時間 アリサちゃんは ピンときた。
たっちゃん先生たら 
変なかたちの 大きな紙包みを持って 
ついて来るんだ。
  
マサエ先生が、
「よそみしないで! まっすぐ二列!」
って、いくら言っても

皆、たっちゃん先生の まわりを 
ヒラヒラ 行ったり来たりして
先生のナイショの計画を 知りたがっていた。


「わぁ・・」


公園についた 皆は 
目をまん丸にして いっせいに声をあげた。

ひらひら ちょうちょが 
あっちにも こっちにも。


みんな きゃあきゃあ 言って、てんでに追っかけはじめた。



そしたらね、たっちゃん先生 みんなを集めて、

「さて さて 何が出てくるでしょう。」

持ってきた 紙包み カサカサ開けたんだ。

出てきたのは 虫取りアミ。
もち手のところが グーンと伸びるヤツだ。

「やったー。」

アッくんが さっと つかむと 
いきなり ブンブン 振り回す。


あんまり めちゃくちゃに振り回すもんだから、
アリサちゃんも みんなも、大騒ぎしちゃったんだ。


ちょうちょ びっくりさせちゃった。





アッ君から アミが まだ、
誰にも回してもらえないうちのことだった。

マサエ先生が 知らない女の人に しかられた。


「ちょうちょが かわいそう。 
  こんなに大勢でやって来て、なんて乱暴なんでしょう。」

おばさんは、カンキョウホゴとか アイゴノセイシンとか
難しいことを いっぱい言った。

マサエ先生は黙って聞いて、あやまっていた。



追いかけまわしたり、アミでとったりしたら、
ちょうちょがかわいそうだ   

  ・・おばさんがそういってることだけは、
    アリサちゃんにも解ったよ。


 

       
だけど、アミを片付けた後の お散歩は つまらなかった。

マサエ先生は 「騒がないで」とか 「走らないよ」 とか
「ほらほら 他の人に迷惑よ」  とか
 
注意 ばっかり。


たっちゃん先生は、マサエ先生に
「今日は もう、勝手なことしないでくださいよ。」
 って こっそり 言われてた。


だから それからは ずぅっと 
「アンゼンカクニン」とか「ユウドウ」とかばっかり やっていた。



でもね、そんな たっちゃん先生の まわりを、
幼稚園に帰るまで  ひらひら ひらひら ちょうちょ 
付いてきてたんだ。



先生とちょうちょ 仲良しだ。

アリサちゃんは なんだか ちょっと ホッとした。


そうしてね、アリサちゃんは もうひとつ 気が付いている。

たっちゃん先生 幼稚園に着くころは もう 
歩きながら、フンフン でたらめ歌 歌ってた。

そして 鼻の下キューンって伸ばして、
目、クリクリ させたんだ。

これって、 たっちゃん先生が 

何かまた いいこと 思いついた証拠なんだよ。


コメント

ふーん

Amiceさん、そんな先生がいたのね。
命の大切さについて 色々な教え方があるけど
「心」で学ばないとね。
一応 この話では「おばさん」の意見も拝聴・・という形にしてみました。

いるいる!

「動物愛護」とかなんとかしたり顔で言う人~~♪
でも、本当に分かっているのかどうかは、疑問。
動物のことは、基本的に動物しか解らないもん!

命の大切さは、失わせてみないと、解らないっていうのは、
昔習った理科の先生の説。
だから、虫を殺したりするのも、必要なことだって。
その説が全面的に絶対正しいとは言わないけれども、
ある種、真実突いているかなぁと思ったりします。

めげないたっちゃん先生、素敵♪

やっぱり・

「こどもたちの先生」は 
子どもが好きで
子どもの好きなこと が 好きで
色々大変なことも 実はあったりするんだろうけど
楽しそうにしていて欲しい・・・・・

小学生のムスコの 担任の先生を 見てて・・・・
切に願うのでした。ウン・・。

aoiさん たっちゃん先生の応援 ありがとうございます!!

たっちゃん先生は、きっと、少年の心をお持ちなのでしょうね・・・。
子供って、大人が思ているより案外大人の行動なんかを冷静に観察したりしているんですよね。
子供ごころに、たっちゃん先生が自分達の理解者だといことが分かっているのかもしれませんね。
私も、こうゆう人好きだなぁ~♪

こんなお話を聞く機会がないので、凄く新鮮です!
ついつい、子供の頃の事をなつかしく思い出したりしてしましました。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://nazunashortstories.blog12.fc2.com/tb.php/18-005de301

 | HOME | 

Monthly

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

すずはら なずな

すずはら なずな

どれも短いお話ですが 
一つでも心に残ったら嬉しいな。

過去記事どこにでも、
コメントOKです。
舞い上がって
喜びます。

管理者ページ