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STAND BY ME

生きることにちょっと 不器用な子どもたち、もと子どもたちの 短いお話を 綴っています

どろんこ 水たまり(みんな みんな いいこ3)

☆50音順「と」の時書いたものです

doronnko.png


マサエ先生は この頃ずっと 「一つくくり」だ。


エリカちゃんは マサエ先生が大好きだけど
前みたいに かみの毛を「二つくくり」にした マサエ先生のほうが
もっと もっと いいと 思う。

だから 朝 ママに かみの毛をくくってもらう時、
「二つくくりにしてね。」
って 言いながら
今日 先生も 一緒だったら いいのにな と思う。



だけど やっぱり 今日も 
マサエ先生は「一つくくり」だった。




昨日の 雨で 幼稚園のお庭は どろんこ 水たまり。
エリカちゃんは  お気に入りの 
ひらひらの くつしたを汚さないように 
カサをつえにして ゆっくりゆっくり歩いてた。

「あっ」

突然 タカくんが ぶつかって 
エリカちゃんは よろけた。

どろんこ 水たまりに バッシャン 足が入って、
くつしたが どろんこ 水玉もように なった。

ママにおこられる!

エリカちゃんは 泣き出した。

マサエ先生が 飛んできて タカくんをつかまえながら
「大丈夫よ、先生 すぐ 洗ってあげるね。」
エリカちゃんのくつした脱がせてくれたんだ。


「わざとじゃないもん。」
タカくんは ぷぅ とふくれた。


でたらめの「アマガエルのうた」を歌いながら
たっちゃん先生が やって来た。

うしろで みんながケロケロ カエル軍団になって
みずたまり ピョン ピョン 飛んできた。


くつ下持ったマサエ先生と 泣きべそ顔のエリカちゃん、
ふくれっつらの タカくんを見て
たっちゃん先生、何て言ったと思う?


「くつ 脱いだら、くつ、汚れないなぁ・・
  くつ下はいてなかったら、くつ下も大丈夫・・。」

たっちゃん先生の目は もう くりくり 輝いている。



「やったー。オレ 一番!」

こんなことには すごくカンがいい ユキくんが
さっさと はだしになって 水たまりに 飛び込んだ。

タカくんも 飛び込んだ。 
サキちゃんも 飛び込んだ。

「マサエ先生、マサエ先生も アマガエル!」

「エリカちゃん おいでよ。
   気持ち悪いけど 気持ちいいよぉ。」

みんなが 呼んだ。
たっちゃん先生も呼んだ。



エリカちゃんは そおぉっと つま先を どろんこにつけてみた。
横に並んで きれいな白い マサエ先生の はだしの足が あった。

エリカちゃんと マサエ先生は 顔を見合わせて 
クスリと 笑ったよ。




あらい場に どろんこ足が ずらりと並んだ。
大きな たっちゃん先生の足も 一緒に 並んだ。

大きいタオルで マサエ先生が みんなの足を
順番に 拭いた。

マサエ先生、自分の足も 洗って 拭いた。
マサエ先生、鼻のあたまに どろんこついてるよ。

みんなが笑った。
マサエ先生も 笑った。




お迎えに来た ママたちの顔ったら おかしかった。

「このまま 習い事に連れて行く つもりでしたのに。」
エリカちゃんのママは ちょっと 怖い顔をした。

園長先生が 出てきて 謝った。
マサエ先生も たっちゃん先生も 謝った。

だって みんな 足だけじゃなくって、
かみの毛にも 下着にも どろんこ ついちゃってたんだもの。


だけど エリカちゃんは ママのうしろから 
マサエ先生に 合図した。

今度は お着替え持って来るから
ぜったい ぜったい また やろうね。
楽しかったね。
すごく すごく おもしろかったね。



明日は マサエ先生、きっと
「二つくくり」してくるよ。


エリカちゃんは そんな 気がした。


コメント

若返りの水!

ターさん、ずいぶん若返ってくれましたでしょうか?

そうかぁ、汚す楽しみも 加わってくるのね。
そういうのも あるかも。
ダメだって思って、遠慮がちにやってても もういいや!って
思ったあと 大胆になる。
土砂降りで カサが役に立たないとき、
制服びしょぬれにして 大笑いしながら帰った 
中学生ノ日のことを思い出しました(*^_^*)
(泥んこ・・じゃないけどね)

解放感

どろんこ遊び、やりましたね~。
何と言ってもあの解放感がたまらない。
子供にとっては綺麗な服も靴下もある意味では不自由
な鎖でしかない。「汚すと叱られる」という鎖が何かの拍子
で切れると、あとはもう止まらない。汚せば汚すほど解放
感が広がる。仲間がいればなおさらのことだ。もう笑いこ
ろげてどろまみれ。
汚れてもいい服を着てどろんこ遊びをすると、どろんこ遊び
のいいところが一つ減るような気がするけど・・・これは男の
発想かな・・・

それにしても、ここに来るたんびに若返りの水を飲んだ時み
たいな気持ちになります。

嫁②さま

汚れてもいい!って言えるから えらい!

なら 先生も気にせず、やってくれたら いいと思うな。

価値観は それぞれだもんね。
先生も気を使うんだろうね・・(^_^;)

マサエ先生を窮屈にしてる親か…

最近(ずうっと前から?)親が強くなって・・・
うちの嫁②が孫②に可愛い(高い!)服着せて保育園に行かせてる。
先生に怒られた。「汚れてもいい服にしてください!」って(笑)
嫁は負けてない。「汚れて良いですから!!」
孫②はまだ小さいから、高い服だから汚したら怒られるなんて思ってない! だから良いけど・・・
みんな価値観が違うから、「子供らしい子供」を望んでない親も居るだろうし・・・
でも、子供が何をしたいか位見てやれよ(わかってやれよ!)って言いたいね。

いろいろと・・

思いはあるんだけど、「母」の立場としては
「汚さないで~」「そのくつしたは 高かったんだぞ~」
とか・・ね。

汚れても いい格好で どうぞ 思いっきり
・・・で そのあとは
綺麗に 自分で 洗ってね・・が 今の私の 正直なところ・・かな

あ!たっちゃん先生でましたね~!!
彼は、子供達にモテモテなのでしょうね。

なずなさんの記事は、写真ではなくて、毎回イラストなので、想像力がかき立てられますね。

新作が

ぼちぼち(^^ゞ
出ているんですね。

泥んこ遊び。あぁ、やめて!という方でした。(^_^;)
神経質なのね。私。

女の子はいいねぇ。こんな可愛い靴下、選んでみたかったなぁ。(^^♪

どろんこ!

どろんこ遊びがダメだって
いつからそんなことになっちゃったんでしょうね。
どろんこ遊びしないなんて、それこそダメです!
どろ団子知らないなんてことになったら、そんな不幸なこと無いってば!

娘二人はそれぞれ違う幼稚園に通いましたが、
両方とも、どろ遊び大歓迎ってか、推奨してましたからね。
幸せでしたね。

マサエ先生の髪型の使い方、うまいですね。
確かに、2つにくくってると子ども寄りの感じがします。
1つにくくると、大人っぽくなりますもんね。
先生に絶大な影響力を持つ親。
親の姿勢も考えなくちゃいけませんね…。
マサエ先生を窮屈にしてるのは、たぶん、親ですもんね。

どろんこ遊び楽しそう♪
子供は何故かこういう事が大好きだよねー。
でも、いつの間にかエリカちゃんママになっている自分がいた・・・
子供の心って、自分が親になった瞬間からだんだん少しずつ分からなくなっていくような・・・
これからも時々なずなさんのお話を読んで子供の心、忘れないように思い出そうっと♪

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すずはら なずな

すずはら なずな

どれも短いお話ですが 
一つでも心に残ったら嬉しいな。

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