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STAND BY ME

生きることにちょっと 不器用な子どもたち、もと子どもたちの 短いお話を 綴っています

「な」~夏まつり(金魚)

嬉しいコラボのお話が 来ました。
今回のお話は 「卯兎卯兎 Makroうさぎ」さんが 挿絵を描いて下さいました。
感謝、感謝です。


kingyo-only.jpg


「盆のころ 一度帰って来いよな。
 夏祭り 同窓会にしようぜ」

メールしてきたのはユウジのくせに
コイツは  何の計画も立てず、誰にも連絡してない。

「お前、小学生の時から、ほんっと 変わんないな。」

二人で 夜店を ぶらぶら 見ながら 歩いていた。
まぁ いいや 誰に会いたいってわけでも ないし・・。

 

「やっぱ オトコ二人じゃな・・。誰かちょっと探してくるわ。」
 止める間もなく、ユウジは どこかに行ってしまった。



中学のとき引っ越したきりだから 
タカキ一人で歩いても、誰も気づかないかもしれない。

何で、来たのかな・・

石段の下に立って、ぼんやり 賑わう人波を 眺めていた。




「タカくん?」

子どもっぽい 金魚の柄の浴衣の 女の子が 段の上に 立っている。

人ごみ 喧騒は 相変わらずなのに 
その子の周りだけ 空気の色が違うように見えたのは なぜだろう。


「ユキオカ?」

すぐに 解ったのは、ユキオカが 全く変わっていなかったからだ。

トロくて 赤面症で チビだったくせに 
中学になったとたん 背が伸びて・・・何だかムカついた
幼なじみの ユキオカ。


「背、伸びたね。」

「あたりまえだ。 何年経ってると思ってんだ。バカ」

ユキオカは 金魚が一匹だけ入った ビニール袋を 提げている。

「全然すくえなくて・・。一匹 もらっちゃった。」 

「トロくせぇの。」

「私んち 水槽ないんだ。
  タカくんち金魚好きでしょ。一緒に育てて。」

「決め付けんなよ。いらねぇよ そんなの。
 いじめられるか 弱ってすぐに 死んじまうに決まってら。」


言ってから ドキリとした。

タカキの心を 見透かしたかのように ユキオカは言った。

「タカくんには 一度 助けられたね。
  オマエらの方が よっぽど ウゼえんだ・・・って
  怒ってくれた。」


あいつらが ただ 嫌だっただけだ。
他人をいじめることで 仲間のつもりになって ・・。

オレがユキオカに ポンポン物を言うのも 
一緒じゃないの、って逆ギレしてきた。


「助けてなんか ないし。」

「うん、でも 嬉しかった。」






「おーい タカキ。 
   あれ? 金魚すくいしてたの?」

「え? あ、これ 今 ユキオカが・・。」

ユウジに答えて 振り向くと ユキオカは もういなかった。


「ユキオカって お前、それ 人違いじゃないの?
 アイツ高校行ってから 不登校になって・・
・・・・うわさではさ・・・」

花火が 大きな音を立てて上がり、

ユウジの言葉は もう聞こえなかった。







「新しい 仲間だぞ。
  トロくっても いじめんじゃ ねえぞ。」

小さな赤い金魚を タカキは 水槽に そっと 放った。


元気に泳ぎ出す様子を 少し 眺めてから
もう一度 ひんやり冷たいガラスに顔を近づけてみる。  

「オマエ 絶対 負けんじゃねぇぞ。」


ひらひらと 赤い尾ひれを揺らしながら 
金魚は ゆっくりと 
タカキの方に 近づいて  離れた。




natumaturi-nazunasan.jpg

なんと 背景つきも 描いて下さいました

コメント

コラボ話のもとといえば

ヨッピちゃんの その すばらしい行動力。
そこから はじまったのでした(^。^)

まっくろちゃんが描いたみたいな かわいい金魚なら 飼いたい?

いいのが出来ましたね!

まっくろちゃんの金魚と、不思議な物語のコラボ!
真夏の夜の夢・・・不思議なことが起こっても当然なの。

残された、可愛い1匹の金魚。 飼ってみたいなあ。

いやいや、そんなことより私も早く描かないと!
まっくろちゃん、暫らくお待ちを・・

届きました~

かわいいタンポポちゃん ありがとうございます。
いつ 使おうかな~
早く使いたいな~。

大きさも GOOD です。
お話考えますね(*^_^*)

なずなさん、さっそくイラストを送らせて頂いたのですが、ちゃんと届いていればいいのですが・・・

ちょっと季節外れなイラストなので、そこは、もし使えたら・・・でいいので~。(笑)

それから、まっくろさん!?(…でいいのカナ?)
プロかと思いました!!

できるかな

ブラウザを変えてみました...
カウンタは相変わらず888888ですが...
ここは書き込めるかな。

なずなさん、コラボがどんどん増えていきますね(^^)。
aoiさん、おほめくださってどうもありがとうございます~。プロじゃないですけど(^^;)

きゃ~

ありがとうございます!楽しみ、楽しみ。
今「に」と「ぬ」はお話だけ おおかた考えていて
「ま」は絵と文できています。
「へ」は やすみさんの「ベンチ」の画像使います(待っててね)

では 懐しい物事、公園の童話 などが 全体を通してのイメージなので お任せいたします。絵の大きさは これか、「ごあいさつ」の大きさ程度になります。 
よろしくお願いいたします。(*^_^*)

それでは、検討してみましょう!

イラストが先でもいいですか?
イラストから、なにかこう・・・なずなさんワールドなお話をつけていただければ。
いかがですか?

だけど、私はイラスト下手ですぞ~・・・(汗)

でしょ?

aoiさん、まっくろうさぎちゃん は 素敵な世界を持ってるんですよ。
あ、aoiさんも 何か考え中?

私のお話なんかに つける絵 どうでしょう?
なんて・・・また 贅沢な・・。

金魚!!!

この金魚のイラスト、プロのお仕事ですねぇぇ~!
凄くいい感じ!!

合作って、なんかいいですよね。
私も、そんな企画をこっそり考えているこの頃です♪

ふふふ・・

毎度 深い読み ありがとうございます。(*^_^*)

その辺を、どっちとも とれるように しておいたのが
「舌足らず」の原因なんでしょうね~。

はっきり 決めて そこを広げた方が
物語としては 完成度高かった・・かな?

ユキオカさんは、この世の人じゃない設定なのかなぁ。
なんて、思っちゃいました。
ん~、ちょっと全体的に舌っ足らずな印象を受けました。
もうちょっと、話しの前後を聞いてみたいかなぁ。

人間は、人間によって傷付いて、
人間によって癒されて、
本当に面倒くさい動物ですね。
基本的に、群れて生きるようにプログラミングされているようですし、
どうして、孤高の存在で居られないんでしょうね。

そう言う私も、人間が苦手なんだけど、
でも、心底寂しがりやだったりする複雑怪奇な”人間”です。

何となく

人付き合い ・・うまくやり過ごせる人も多いけど
表面 やり過ごしながら、ちぐはぐな思いを抱いている人も
多いと思う。

誰かを傷つけたって、自分は何にも 得ないってことは
みんな 気づいているのにね。

自分たちの子供の頃も、いじめ、仲間はずれ、いっぱいあった。
でも、それらは、みんなそれなりに消化されて乗り越えてきた気が
するのだけど。。。

いまは、どうして、歯止めがきかないのだろね。

そして、いま、大人の世界でもそういうことがいっぱいあることに、気が付いてる。(・_・;)
人間関係って、難しい。

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すずはら なずな

すずはら なずな

どれも短いお話ですが 
一つでも心に残ったら嬉しいな。

過去記事どこにでも、
コメントOKです。
舞い上がって
喜びます。

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