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STAND BY ME

生きることにちょっと 不器用な子どもたち、もと子どもたちの 短いお話を 綴っています

「え」~永遠のSMILE

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わたしたちの友情は永遠だよね。
今時 ドラマでも言わないんじゃない?ということを 
この子、ハルは真顔で言う。


小学校5年で転校してきたハルと 
6年で初めて 一緒のクラスになった。
頭の良い転校生が来た、と話題になっていたらしいけど、
離れたクラスの転校生の事  
     私は全く興味がなかった。  

今まで、そのクラス委員は 投票で、必ず私が決まった。
が、6年は違った。数票差でハルがなった。

いつものことだ、と思いながら、
少し照れたようなあいさつをしてみせる私とは違い

ハルは開票の時から 皆と一緒にワイワイ言い、
決まると くったくない笑顔を見せた。

何でも解ったフリする私と違い、
ハルは すぐに 「難しい」「解らない」ことを認め、
クラス内の隠れた達人を見出しては 「教えて」と頼んだ。

日頃地味で目立たない子達が頼られ、注目され、誇らしげに語るとき、
       クラスは今までになく活気づいた。

ゲームでも、体育でも 競い合って、勝てた時は、
実に素直に喜んで見せた。
逆のときの悔しがり方も はっきりしたものだった。


それらは、私に できないことばかりだったんだ。


「Tちゃんは親友だから・・」
クラスの子達とふざけて喋っている時、
ハルは私と肩を組むようにして よく言った。

話の流れは色々だったけど、そのときの柔らかいハルの動きと 
うなずく私のロボットみたいな動きを思い出す。

そんな時の私は 冗談がうまく返せず 
笑顔の作り方まで わからない気がした。
     
あれから ハルとは会えなくなってしまったけど
私の思い出の中で これから先も ずっと ハルは、

「永遠に」まぶしい笑顔を見せているんだろうな
                                                    
                            ・・・・・・と思う

コメント

そうなんだ・・

「ハル」側から描いたら、もっと心中フクザツなのかもしれないね。
どの子も 皆 単純なんかじゃ ない。

「かしこい子」だけが ものを沢山考えてるわけじゃないし
「元気な人気者」だって、きっと悩みはあったんだ。
Amiceさんの 視点 大事です(^_^)

どこから、どこまで

どこまでが、実の自分の性質で、
どこからが、背伸びしてるのか、
分からなくなります。
「わたし」は、「ハル」にある種、羨望の眼差しを向けてますが、
「ハル」が背伸びをしてないとは言い切れないですよね。
って、そう言うと根底から話がひっくり返っちゃうか~^^;

どの子も、幸せになれると良いのに…。

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すずはら なずな

すずはら なずな

どれも短いお話ですが 
一つでも心に残ったら嬉しいな。

過去記事どこにでも、
コメントOKです。
舞い上がって
喜びます。

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